【2019年8月】ベンチャー企業の決算月は?-マザーズ上場企業から傾向を調査-

企業の決算月は任意の月を選ぶことが出来る訳ですが、といっても1~12月で均等にバラけている訳ではなく、偏りが見られます。

圧倒的に多いのは3月で、外資系企業やグローバル展開をしている企業では12月もしばしば見られます。小売系の業種では購買需要が落ち込みがちな2月に決算月を持ってくる会社も多くあります。

とはいえ、近年は以前ほど決算月への拘りは少ない印象で、特にベンチャーだと3月決算に敢えてすることは少なく、創業した月をベースに決算期にする会社が多いです。

スタートアップの決算月を調査するのは流石に難しいので、今回は決算月の分布がどうなっているのか、2019年8月26日時点のマザース上場企業を対象に調査してみました。

調査対象となったのはマザーズ上場の295社です。

下記のような感じで全企業を並べて、決算月毎に会社数を集計しています。

その集計結果がこちら。左軸が社数で、下軸が決算月です。

マザーズ上場企業とはいっても社歴の比較的長い企業もありますが、とは言えベンチャー企業が圧倒的に多いのも事実。それでも何だかんだ言っても3月決算が圧倒的に多い状況は変わりないですね。295社に対しての95社が3月期決算で、3割が3月決算です。

12月も大勢と変わらず多いです。全体の2割を締めています。

そのほかには、3月と12月の裏側(6ヶ月後)の9月と6月も多いですね。一方で2月はそこまで多くなく、4月・5月・11月はマザーズ上場企業でも少なさが際立ちます。

如何でしたでしょうか。会社の立ち上げの時に設定する決算月はそこまで深く考慮しないことも多いかと思いますが、一方でIPOまで考えると、3月や12月などは監査法人側も監査の件数が多く、企業側の監査対応も大変だったりもします。

事情があって決算月を変更する場合などはご参考にしてみて下さい。

また、ご参考用にマザーズ企業と決算月一覧のエクセルもあげておきます(2019年8月26日時点)。