【2019年8月】エメラダを元クラファン運営責任者が徹底解説(メリット・デメリット・評判)

  1. エメラダ・エクイティの行う株式型クラウドファンディングとは
  2. エメラダの特徴(新株予約権を使った出資)
  3. プロが選ぶエメラダの全出資企業と案件一覧表
  4. エメラダのメリット・デメリットとその評判

1.エメラダ・エクイティの行う株式型クラウドファンディングとは

株式型クラウドファンディングとは、非上場の株式への出資を、ネットを使って募集するものとなります。

エメラダの事業の流れを図示したのが下記になります。

エメラダの概要は下記のようになっており、エメラダの許認可は第一種少額電子募集取扱業者となっております。

創業年月 2016年6月
資本金 7,000万円
許認可 第一種少額電子募集取扱業者(2017年11月営業開始)
貸金業者
有価証券関連業

第一種少額電子取扱業者は、一人当たり50万円、一業者当たり1億円を上限として、非上場会社の株式をネット上で募集出来ます。

エメラダでは一人当たり49万円を上限として、それぞれ出資を募ってスタートアップやベンチャー企業への出資を募っています。

エメラダは日本で3社目の株式型クラウドファンディング事業者となります。

2.エメラダの特徴(新株予約権を使った出資)

エメラダは他事業者と異なるオンリーワンの特徴があり、それは新株予約権の形式で株式型クラウドファンディングの出資を募っている点です。

他サービスでは一般的な株式を取得する形となります。出資する代わりに出資先の会社が発行した株式を取得し、持分に相当する割合の利益を受け取ることが出来るようになります。

一方でエメラダでは新株予約権をまず発行体から取得します。権利の行使のパターンは下記のようになります。

①上場出来る場合。株式に転換され、そのまま上場後に株式を市場で売却できるようになります。

②出資先企業が買収される場合、M&Aを行う会社に新株予約権が買い取られます。

③上記の2つ以外では、発行から10年間が経過する最後の1ヵ月の間のみ権利を行使することができ、その行使によって株式を取得出来ます。

③のこの行使も行わなかった場合、新株予約権が消えてしまうため、ここはエメラダのデメリットや注意点といえるかと思います。株式の場合は出資会社の持分という形で、上場やM&Aによるエグジットが出来ていない場合でも株式が一定の持分を有しているのに対して、新株予約権も価値を持っているものの、株式に転換されるまでは直接的な価値がなく、また10年後に転換した時の価値はベンチャー企業の場合相当見通しにくいので。

3.プロが選ぶエメラダの全出資企業と案件一覧表

エメラダはベンチャー投資のプロが案件を選別し、既にベンチャーキャピタルや上場会社、エンジェル投資家などから出資を受けている会社に絞っているのも大きな特徴です。

下記が出資先の一覧です。実際に全ての企業で有力な投資家をつけており、倒産も現時点ではしていないので、先々はまだ不透明ですがしっかり選別しているのでエメラダの大きなメリットと言えます。

4.エメラダのメリット・デメリットとその評判

エメラダのメリットはやはりその案件の選別が徹底していることです。ソーシング力も必要になるため、その点は非常に良いポイントになります。

デメリットとしては、発行体には新株予約権の発行は優しいのですが(社員数が少ないベンチャー企業では株主管理は大変なので)、一方で出資スキームが複雑になるのと、行使手続きを行わない場合、最終的に新株予約権が消えてしまうリスクもあるため、要注意ではあります。

評判は悪くなく、一方で半年以上新しい案件が出ていないので、そこで再度プラットフォームが稼働し始めたらまた評判もよくなってくるかと思います。

是非他の株式型クラウドファンディングサービスと併せてご検討下さい。