企業会計原則における単一性の原則と、注解における重要性の原則の内容について解説していきたいと思います。
単一性の原則とは
単一性の原則では「実質一元・形式多元」二つのことが要請されています。
これは、単一性の原則によれば、財務諸表は、報告目的に応じて異なる形式で作成されることが容認されます。決算書類や税務用の書類のパターンも様々であるからです。一方で、その内容は信頼しうる会計記録に基づいた単一のものであることが要請されているという訳です。
重要性の原則とは
重要性の原則とは以下のようなものです。
企業会計原則注解における重要性の原則は、重要性の乏しい項目については、簡便な処理または表示を容認するという内容です。
そのため、重要性の乏しい項目についても、簡便な処理または表示をせず、厳密な処理を行うことも可能です。
そしてその重要性の乏しい項目については簡便な処理または表示を容認する必要性については2つあげられます。
- 事務上の経済性
- 財務諸表が提供する情報の有用性
財務諸表を作成する上でやはり費用対効果は重要なため、事務的な負担を軽減することが容認されるケースもあるということです。また、財務諸表の重要性の乏しい箇所を簡便的に表示し、重要性の高い項目を厳密に示すことで財務諸表に対する理解をより容易にすることも可能となります。
いかがでしたでしょうか。一般原則の最後の項目となるので単一性の原則や重要性の原則もぜひ理解しておきましょう。