後発事象とは

決算作業を行う上で重要なのが後発事象です。

後発事象とは、貸借対照日後に発生した事象で、次期以後財産状態及び経営成績に影響を及ぼすものをいう。

具体的には後発事象での開示が求められているものは以下のようなものが挙げられます。

  1. 火災、出水等による重大な損害の発生
  2. 多額の増資又は減資及び多額の社債の発行又は繰上償還
  3. 会社の合併、重要な営業の譲渡又は譲受
  4. 重要な係争事件の発生又は解決
  5. 主要な取引先の倒産

後発事象では上記のような事項が貸借対照日以後に発生した場合、財務諸表に注記することが求められています。

後発事象の開示の要請の理由

後発事象の開示が求められるのは以下の理由によるものです。

重要な後発事象を注記事項として開示することは、当該企業の将来の財政状態及び経営成績を理解するための補足情報として有用だからである。

後発事象は登記の財務諸表には影響しませんが、次期以後の財務諸表に影響を及ぼすのであれば、投資家たちが当該企業の将来を予測する上で、非常に重要な情報となります。このような情報を開示することで、財務諸表が投資家の経済的意思決定にとって、より有用な情報となるため、補足情報として重要な後発事象を財務諸表にて注記で開示することが求められているという訳です。

いかがでしたでしょうか。後発事象はかなり重要なトピックですので決算時には忘れずに対応するようにしましょう。